Amazon Goの更なる衝撃!店舗は最先端技術のかたまり。

Amazon Goに衝撃を受けたのですがホテルに戻ってからふとこんな疑問が湧きました。

「どうやって購入商品を識別したのだろう?」

ゲートに入るときにはQRコードを読み込みましたがそれ以外に何かに触れたことはありませんでした。そこで自分の中で下記のような仮説を考えてみました。
仮説1)商品にタグをつけてセンサー管理
仮説2)商品の重量で測定
仮説3)袋が特殊でスキャンしている
仮説4)どっかで誰かが見ている

色々と思いを巡らせてみたのですが、どれも有り得る選択肢ですが、決め手は全くないので早速今朝7時の開店に合わせてお店に再度行ってみました。やはり現場に勝るものはありません。

【JUST WALK OUTの理由:最先端の画像処理技術の結晶】

7時の開店に合わせてお店をくまなくチェックしてみるとそのJUST WALK OUT出来た理由を見つけました。
天井にある無数のカメラです。
この天井のカメラを使って入店から退店までのプロセスをずっとモニタリングし、購入商品をチェックしていると思われます。システムのプログラムとしては恐らく下記のようなフローかと想定されます。
1)QRコードをゲートのセンサーに読み込ませた段階で識別開始。
2)識別対象となった私を店内のカメラ全てでモニタリング。
3)私が商品の前に立つ位置情報をキーに立つ前後で変動した商品の減少個数で「購入」とシステムが認識。(仮説)
4)ゲートを出た段階でモニタリング終了=購入完了としてデータ処理。
5)アプリに通知。終了

上記フローが正しいかどうかは不明ですが、無数のカメラで動向を追って処理していることは間違いなさそうです。手の動きをカメラで識別しているのかな?と思い、商品を手に取り、また棚に戻し、再度商品を手に取る動きを繰り返してみても正常に購入できていました。
・違うところに戻したらどうなるか?
・購入者が別の人に手渡したらどうなるのか?
・手を伸ばして購入したらどうなるのか?
などまだ気になる部分はありますが、当然この辺りは補正するようなプログラムをデータに基づいて調整していると思われます。

【IT企業だから出来る発想、Amazonだから出来る技術】

仮説として4つ上げましたが、実現可能性として「仮説4)どっかで誰かが見ている」は一番可能性が薄いと思っていました。
「誰かが見ている」は別に人の目に限らずシステムで補完出来るんですよね。
車の自動運転技術をIT企業各社が推進している位ですので出来ないことは無いと思われます。
とは言えシステムで実装するとなるとAIの専門家を揃えたり、データ処理専門家が必要だったりとITに精通し、かつ最先端の技術を研究出来る企業にしかこれは出来ません。
世界中から叡智を結集させ、最先端の環境があるAmazonだから出来てしまう技術のように思えました。
【本システムの導入による費用削減効果試算:コンビニのケース】
コンビニの場合は店員さんがレジや商品補充など複数の役割を担っていることからJUST WALK OUTが実現する=人員削減とは言い難い部分がありますが、今回は計算する上で「レジの人=単一業務」として試算してみます。
1店舗あたりの年間費用削減効果:1,728万円
(前提条件:レジ2台、24時間営業、時給1,000円、レジの人は単一業務としてレジのみ)
・1日に発生しているコスト=48,000円(2人×24時間×1,000円)
・1ヶ月に発生しているコスト=144万円(30日で試算)
・1年に発生しているコスト=1,728万円

ローソン全店へ適用した場合の年間削減効果:2418億円
※2018年3月末のローソン全店舗数13,992店より試算(引用:ローソンのWEB
ファミリーマート全店へ適用した場合の年間削減効果:2973億円
※2018年3月末のファミリーマート全店舗数13,992店より試算(引用:ファミリーマートのWEB
セブンイレブン全店へ適用した場合の年間削減効果:3505億円
※2018年3月末のセブンイレブン全店舗数20,286店より試算(引用:セブンイレブンのWEB

前提条件が少し強引な部分ですが、深夜の割増人件費などを考えれば人件費率の高い地域ほど効果があると思います。
実際この技術を導入するとした際にAmazon Goを取り入れるとどのくらいになるのかは未知数ですが、単年でこれだけの効果削減が見込めるとすれば自前で開発などせず(仮に開発してもAmazonは更に先を行くと推察)「乗っかるが勝ち」なように思えました。
その位AmazonGoに衝撃を受けました。


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一般社団法人ジャパンフードクリエイティブ協会では、世界中の食のトレンドを調査しています。
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【海外リサーチ担当紹介】
一般社団法人ジャパンフードクリエイティブ協会
代表理事 データサイエンティスト 村田崇文
2005年青山学院大学経営学部卒業後、外資系コンサルティング会社であるアクセンチュア(accenture)株式会社東京オフィス入社、事業立ち上げやITプロジェクトマネジメントなど様々なプロジェクトに従事。
その後株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)を経て2010年に「食のクリエイティブアウトソーシン事業」を展開する株式会社Paysanne設立、代表取締役(現任)
日本の食卓を世界の食卓へ、世界の食卓を日本の食卓へ広めることを理念として一般社団法人ジャパンフードクリエイティブ協会設立。代表理事(現任)
その他大学時代からの「渋谷のまちづくり研究」を現在も手掛け、NPO法人渋谷青山景観整備機構(SALF)の理事も務める。