フランス:バスク地方のマカロンは素朴でシンプルな味わい

【日本人の思い描くマカロンはカラフル】

ラデュレを始め我々日本人にとってのマカロンは、カラフルな円盤型の生地2枚にクリームはサンドされたものを思い浮かべます。

マカロンはフランスを代表するお菓子として世界的に人気です。

カラフルな色合いと一口サイズの可愛らしいルックスは、フランスのイメージそのもの、ティータイムにマカロンがあるだけでとても優雅な気持ちになります。
贈答用にも人気の一品ですね。
マカロンの歴史には諸説ありますが、中世、イタリアの大富豪メディチ家からカトリーヌ・ド・メディシスがフランスにお嫁入りした際に広めたと言われています。
ところが、今回フランスバスクからボルドー、パリへのルートを辿り、フランスのお菓子リサーチを実施したわけですが、思いがけず地方の様々なマカロンに出会うことができました。それは、我々が知っているカラフルで華やかなマカロンとは、全く異なるルックスのものでした。

【バスク地方のマカロン】

こちらのカルメ焼きのような見た目の素朴な焼き菓子は、フランスバスク地方のサン・ジャン・ド・リュズ(Saint-Jean-de-Luz)という都市の伝統的なマカロンです。
イメージとして持っているマカロンとはだいぶイメージが異なりますよね。

店頭のディスプレイも私達が日本で見るマカロンとは違う大変ユニークなものになっています。

【長い歴史を持つメゾン・アダム(Maison Adam)】

サン・ジャン・ド・リュズには、350年以上の歴史を持つメゾン・アダム(Maison Adam)という有名店があり、マカロンのレシピも長らく変わっていません。
ルイ14世時代、フランスとスペインは長年戦争をしていたわけですが、講和を結ぶためにスペインの王女がルイ14世に嫁ぐことになり、その結婚式がサン・ジャン・ド・リュズの教会で行われ、このメゾン・アダムのスペシャリテ、マカロンが献上されたという歴史があります。
今もそのレシピは変わることなく、愛されているとか。

お味ですが、ひとくち食べれば、なぜマカロンという名前なのが理解できます。
マカロンの定義は、卵白、砂糖、アーモンドの焼き菓子になりますが、メゾン・アダムのマカロンは卵白少なめで仕上げたアーモンドの風味が広がる、優しい味わいの柔らかいクッキーといった感じです。ラデュレのマカロンはいくつも一度に食べることは難しいですが、これなら数枚は食べてしまいそうな、シンプルな味です。

メゾン・アダム(Maison Adam)

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一般社団法人ジャパンフードクリエイティブ協会
理事 赤沼香織
株式会社Paysanneではクリエイティブ開発チーム統括し、レシピ・写真・スタイリングの開発を推進。世界の隅々まで食を探求し、その国独自のレシピ・食材活用を習得している。
ル・コルドン・ブルー(Le Cordon Bleu) グランドディプロマ(Grand Diplôme)