ある日のこと、自宅のシャンプーが切れてしまったので、薬局に買い物にいきました。

以前買ったものと同じものをと、名前は忘れていたのですがパッケージの記憶はあったので、それをたどってシャンプーコーナーへ行きました。そこで驚いたのはその数の多さ。。結局、パッケージデザインが変わっていたので、一度家へ帰り、名前を確認して再度購入をしました。今回の場合、前回と同じ買い物をするだけだったので、大したことにはなりませんでしたが、これが新規のものを選ぶのであればものすごく迷うのではないかなと感じました。

どんな効果があるかは使ってみないとわからないし、ダメージケアとか潤いとか言われてもピンとこないし、これって実はカメラ選びでも同じことがいえるのではないかと思ったのです。

私は仕事でカメラを使っているので、目的に合わせて新規のカメラを購入するため、実はそれほど迷わないのですが、
これからカメラを購入する人には電気屋さんのカメラコーナーは謎だらけなのではないでしょうか。
教室でも「カメラを買い換えたくて、でも何を選んだらいいのかわからない!」というご意見は年中いただきます。
そこで今日は、カメラを選ぶ時の大事なポイントと、私が教室でオススメしているカメラのご紹介したいと思います。まあ、あくまで料理写真を撮るということなので、主にスポーツとか野鳥とかを撮る方は参考にしないでくださいね。
まず、カメラ選びのポイントですが、値段が高ければよいというものでもなく、撮影目的に合わせたものを購入されることをおすすめします。カメラは中級機、上級機になればなるほど、すごい機能が搭載されますが、私が以前使っていた上級機のNikonのD5というカメラはお値段こそ60万円くらいしますが、一秒間に14コマほどシャッターを切ることができ、オートフォーカスの早さもものすごいスピードで、暗いところでもピタッと焦点を合わせてくれました。しかし、実際、料理撮影の時にはそんな立派すぎる機能はまず使わず、正直中級機でも同じクオリティーで仕事ができていたと感じます。

ではなぜ私はそんなカメラを持っていたのかというと、撮影するのが料理だけでなく、時にスポーツ
、時に電車と時々だけどそんな機能が必要だったのです。でもプロのフォトグラファーでもなく、料理をメインで撮られている方に同様のカメラが必要なのかというと、決してそんなことはないので、まずはエントリーモデルと言われる初級機でもいいのではないでしょうか。上の写真のKiss X9は初級機ですが、画素数は2,400万画素あり、Wi-Fi機能もついていますし、動画だってとれてしまいます。

それから次のポイントは自分が撮りたい写真が撮れるレンズがラインナップの中にあるのかということと、その価格は手がとどくものなのかということです。カメラはつい本体ばかりが注目されますが、レンズも同様に表現を決定するためのとても大事な道具です。まずは最初にセットでついてくるレンズでも大丈夫だとは思いますが、「もっとぼかしたい」とか、「もっと食材に近づきたい」と思った時に、セットでついてくるレンズでは限界を感じる時があります。そこで、カメラを購入した後に自分の望みの表現ができるレンズを購入しようとするのですが、いざ見てみるとそういったレンズが自分の選んだカメラメーカーからは発売されていない、他に比べると高額だったなんてことがあるんです。

ですので、そんなことがないように、レンズのラインナップが多いメーカー、もっと言えば、自分が撮りたい写真を見越して、その表現にあったレンズがあるのかということを前もって目星をつけておくといいかと思います。でも、そんなの全然わからないなんてこともあるので、そんな時は写真教室でカメラを買う前に聞いてください。間違えた買い物をされないように、私も教室にご予約された方にはご要望があれば教室前にアドバイスをさせていただいています。

あとそうそう、最近ではホットシューという部品がついてないカメラもよく目にします。ホットシューとは上の写真の銀色の部分で割と多くのミラーレスカメラや一眼レフにはついています。ここには水準器をつけたり、ストロボ(フラッシュ)をつけたりするのですが、写真撮影をいろいろ知ったあとに、私は夜撮影をするからストロボを使おうなんて思っても、そもそもこのホットシューがなければ、ストロボとの接点もなく使いたい道具が使えないなんてことにもなってしまいます。

自然光でしか撮らないよという方は問題ありませんが、いろいろな撮影方法があるかもしれないと思
う方はこのホットシューがあるカメラを選択した方がよいかと思います。

ちょっとカメラ屋さんを見ただけでもホットシューがないカメラはこれだけありました。Nikon、Canon、Sony、Panasonicと結構メジャーどころでもそんなこともあるんです。フェリカスピコのライティングの教室にいらした方でも、自分のカメラにホットシューがなくがっかりする方もいらっしゃいます。繰り返しますが、絶対ホットシューがないといけないわけではなく、ストロボを使いそうだな、使うかもと思う方はあった方がいいと思いますよということです。いまでは、人工光は撮影用のLEDもありますしね、ストロボは使わなくても撮影できちゃいますが、ストロボの色とか光量を知ってしまうと、使ってみようかなーと思う人も少なくないんですよ。

で、オススメのカメラですが、あくまでこれからカメラをという方に向けて発信しますし、あくまで主観なので、写真玄人の人は文句を言わないでくださいね。ちなみに、私がここで紹介しても、私にアフィリエイトのフィーは1円も入ってこないので、これは広告でないことは事前にお伝えしておきます。さ、で、本題ですが、まず一眼レフで言えば上記のCanon EOS Kiss X9はオススメです。価格は標準的なズームレンズが一本ついて価格.comで66,000円くらいでした。新しいわりに落ち着いたお値段ですし、機能も前モデルのX7に比べると少しよくなっています。先ほどちょろりとお伝えした通りWi-Fi機能もあり、スマホにデータを飛ばしてSNSでアップなんてことがデフォルトの機能でできてしまうのは、Instagramなどをする人には重宝されると思います。それからX7同様、一眼レフの中では小柄で、軽量なので、女性の手にもすっぽりおさまり易く、現に教室でもX7は私が勧めているわけでなく参加者が持参されるカメラのなかでは一番人気でした。
モードダイヤルが超シンプルなのも私は好みです。

山のマーク、ダッシュしてる人のマークなど、ああいうのがあるとこれを使ってればなんでも撮れちゃうと頼りきりになり、結局いい写真が撮れない人が多いので、そういうのはもういらないんじゃないかなと思っていました。
それから、このえらい分かりやすいアドバイス機能みたいなのは初めてみました。前々からF値ではなくて、わからない方には「ぼかす」とか「ぼかさない」とかでいいじゃないと思っており、ああやっとこういうカメラが出たんだな〜とちょっと嬉しくなりました。もちろんCanonも中級機以上ではこういう機能はありませんが、つまりはユーザーの使いやすさを考えてのことなんでしょう。すばらしいですね。あとは前モデルのX7ももう店頭では見かけませんが、これもとってもいいカメラだと思います。ネットだと43,000円くらいとだいぶ値下がりしていて、たぶんX9の登場で需要が増えたのか少し前より逆に値上がりしているくらいでした。

あとはミラーレスですと、以前からオススメしているFUJIFILMのX-A3。価格.comでは60,000円くらい。こちらもだいぶ価格が落ち着いてきました。昨年出版した「おいしいかわいい料理写真の撮り方」(イカロス出版)でもこの機種を使用しており、シンプルで余計な機能もなく、軽くてコンパクト、十分すぎるカメラだと思います。

真ん中のカメラがX-A3。FUJIFILMさんからお願いされたのではなく、私がFUJIFILMのカメラを教室で進めていたので、こちらがお願いを差し上げて本を作る際に登場していただいたのでした。それほど気に入っていたということでもあるのですが、先述したレンズのラインナップは豊富ですし価格も適正、ホットシューももちろん付いています。

嬉しいことに、家電量販店ではいろいろな店舗のFUJIFILM製品の売り場に「おいしいかわいい料理写真の撮り方」を置いていただいております。まさに相思相愛ですが(勝手に言ってます)、良いと思っているカメラしか人には勧めたくはないので、とても嬉しいことだとありがたく感じています。それからWi-Fiももちろんついていますしね、スマホでカメラを操作することだってできます。イメージセンサーという像を記録する部品も大きめで画質もよく、ボケもしっかり出ます。画素数は2420万画素と十二分です。あとは色は特筆すべきところで、フイルムメーカーらしく、色にはこだわりがあり、評価もとても高いものがあります。私も今ではFUJIFILMのミラーレスを仕事で使っていますが、撮影後の画像処理で以前のNIkonではよく色補正をしていたのに、FUJIFILMになってからは、正直色補正が必要ないんじゃないかという完成度の高さを感じています。一眼レフのように覗いてピントや構図を合わせるファインダーはついておらず液晶で全てを行いますが、だからこそボディーがスリムになり質量でいえば先ほどのKiss X9よりも100gも軽いんです。さすがはミラーレス。私が仕事のカメラにミラーレスを採用した理由はそこにもあります。
まあまあ話はきりなくいつまでも書けてしまうのですが、ひとまず、以上になります。
いかがでしたでしょうか。最後にまとめると


カメラ選びのポイントは
・撮影目的に合わせた機能を持つカメラを選ぶ
・レンズのラインナップ、価格にも注視する
・ホットシューが必要な方は「ある」方のカメラを
オススメのカメラは
・Canon EOS Kiss X9(一眼レフ)
・FUJIFILM X-A3(ミラーレス)


ということを今日は書きました。
よかったら参考にしてみてください。
次に教室で質問されたら、このブログのリンクを貼って送ろうかなと思っております。
緒に学びましょう。

【講座の紹介】
一般社団法人ジャパンフードクリエイティブ協会では、定期的に講座を開催しています。
食品メーカーのご担当者様や、外食産業の広報担当などの受講者様も多く、仕事の上ですぐに活用できるとの声を多数頂き、嬉しい限りです。
一日集中で、かなりの知識と実践を詰め込みますが、ご興味のある方は本サイトに適宜情報を発信しますのでご確認・お申込みくださいませ。

【講師の紹介】
一般社団法人ジャパンフードクリエイティブ協会
フードフォトグラファー 佐藤朗
株式会社フェリカスピコ代表日本大学芸術学部卒業後、2003年に独立。広告、書籍、雑誌、webなどで撮影活動中。
2011年に料理専門の写真教室「フェリカスピコ」を設立し、約4000人の受講者がいる。Apple Store表参道、渋谷ヒカリエのイベント内でのレッスンも。
「マツコ&有吉の怒り新党」、「Rの法則」、「ZIP!」などメディア出演も多数。
(本記事はフェリカスピコのブログより関連記事を抜粋して掲載しております。)